2022-09-13
相続した不動産の売却は、通常の売却に比べて手続きが煩雑なため、不安を抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
このような場合、どこに相談したら良いのか把握しておくと、手続きをスムーズに進められます。
そこで今回は、相続した不動産の売却における相談先と相談費用の相場、手続きの流れについてご紹介します。
埼玉県坂戸市・日高市・東松山市で相続した不動産の売却をご検討中の方は、ぜひ今後の参考にしてみてください。
\お気軽にご相談ください!/
相続の手続きには専門知識が必要なほか、複数の相続人がいる場合は、遺産の分配に関する協議もおこなわなければなりません。
これまでの良好な親族関係が、相続をきっかけにトラブルに発展するケースもあるため、事前に相談先を把握しておくと安心です。
相続の際には、さまざまな手続きをおこないますが、期限が定められている事項があります。
下記のような手続きをおこなう場合は、相談先へ早めに連絡しておきましょう。
3か月以内におこなう手続き:相続放棄・限定承認
相続放棄とは、マイナスの財産を含むすべての財産における相続の権利を放棄することです。
一方、限定承認は、プラスの財産の範囲内でマイナスの財産を相続することです。
つまり、プラスの財産からマイナスの財産を清算します。
ただし、不動産を相続放棄しても管理責任は残るほか、プラスの財産も相続できなくなるため、慎重に検討しましょう。
4か月以内におこなう手続き:準確定申告
準確定申告とは、被相続人(亡くなった親族)に代わって、相続人が確定申告をおこなうことです。
被相続人が生前に収入を得ていた場合は、被相続人の住所を統括する税務署で手続きが必要です。
一般的な確定申告とは期限が異なるため、注意しましょう。
10か月以内におこなう手続き:相続税の申告と納税
相続税の申告は、必須ではありません。
遺産の額が基礎控除額「3,000万円+600万円×相続人の数」を超える場合に相続税の申告が必要です。
不動産の相続時の相談は、どこにしたら良いのでしょうか。
それぞれに専門分野があるため、相談したい内容によって異なります。
相続時におこなうおもな手続きと相談先は、次のとおりです。
相続登記や抵当権抹消登記:司法書士
相続した不動産を売却する場合は、被相続人から相続人へ名義を変更するための相続登記が必要です。
また、融資を受けた不動産には、抵当権が付いているため、抹消の手続きをしなければ不動産の売却ができません。
登記の手続きは個人でも可能ですが、司法書士に依頼するのが一般的です。
相続放棄や遺産分割協議:弁護士
遺産分割協議とは、遺産分割についてすべての相続人で話し合うことです。
遺産の分け方に全員が合意していれば問題はありませんが、意見の対立があった場合は、トラブルに発展するケースもあります。
このような場合は、弁護士へ相談しましょう。
準確定申告:税理士
準確定申告は、不要なケースが多いですが、申告によって還付を受けられる可能性があります。
還付申告の場合は、被相続人が亡くなった年の翌年5年間以内に申告すれば大丈夫です。
準確定申告の要否など、疑問や不安がある場合は、税理士への相談をおすすめします。
不動産の査定や売却:不動産会社
不動産を売却する際は、売却価格を適切に設定することが大切です。
そのためにも、査定によって、現在の不動産の価値を把握する必要があります。
また、売却にともなう契約書の作成や物件の案内などは、不動産会社がおこないます。
不動産の査定や売却に関しては、まず不動産会社へご相談ください。
不動産の相続後は、相続税の支払いが発生する可能性があります。
また、不動産を売却する際には、印紙税や登録免許税の支払い、売却益を得ると譲渡所得税の支払いも必要です。
とくに譲渡所得税や相続税の支払いで特例を利用する場合には、条件があるため、注意しましょう。
このような税金に関する疑問や不安は、税理士への相談で解決します。
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\お気軽にご相談ください!/
続いて、相続した不動産を売却する際に相談費用はどのくらいかかるのか、ご紹介します。
士業への相談料は、各事務所による自由設定のため、一概にいくらとは言えません。
目安としては、1時間当たりの報酬で司法書士や税理士が5,000円、弁護士が10,000円ほどです。
ただし、実際に業務を依頼した場合は、報酬が別途発生します。
そのため、費用については、事前に確認しておくと安心です。
相続した不動産を売却する際は、税金をはじめとするさまざまな費用がかかります。
そのため、売り手の負担はなるべく減らしたいところです。
しかし、専門家へ相談しなければ、不動産売却をスムーズに進められない可能性もあります。
このような場合には、無料相談の活用がおすすめです。
自治体や司法書士会、弁護士会、税理士会などの職業団体が無料でおこなっている場合があるため、確認してみてください。
ただし、無料相談には時間制限があり、込み入った話ができない可能性があることも覚えておきましょう。
なお、モモホームズは、相続不動産の売却に関する相談や査定を無料で承っておりますので、ぜひご活用ください。
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\お気軽にご相談ください!/
最後に、相談内容をより明確にするため、相続した不動産を売却する際の流れについてもご紹介します。
流れ①相続登記をおこなう
不動産を売却するためには、被相続人から相続人へ名義を変更しなければなりません。
複数の相続人がいる場合は、代表者に名義を変更し、あとで売却金を分配する方法がよく用いられます。
なお、不動産の相続人は遺産分割協議で決定します。
流れ②査定を依頼する
物件の資産価値を確認し、売却価格を決定するため、不動産会社へ査定を依頼します。
不動産会社は、物件の状態はもちろん近隣の価格相場や周辺環境なども加味して査定額を提示するため、適切な売却価格の設定に役立ちます。
流れ③媒介契約を締結する
仲介による売却の場合は、不動産会社と媒介契約を締結します。
流れ④売却活動をおこなう
さまざまな媒体による情報の発信や内見により買い手を探します。
流れ⑤売買契約を締結する
買い手と条件を交渉したあと、売買契約を締結します。
流れ⑥物件を引き渡す
買い手へ物件を引き渡します。
このとき、代金の決済と買い手への所有権の移転もおこないます。
不動産売却は、不動産会社の仲介によっておこなうのが一般的です。
そのため、上記では、仲介による不動産売却の流れを記載しています。
しかし、相続した不動産は、築古の場合が多く、売れにくいケースがあるかもしれません。
このような場合は、買取による不動産売却を検討してみましょう。
買取とは、不動産会社が直接不動産を買い上げる売却方法のことです。
第三者の買い手を探す必要がなく、上記の流れ③と④を省略できます。
また、仲介手数料の支払いも不要です。
そのため、手間や費用の負担が少なく、スピーディーに換金できるメリットがあります。
モモホームズでは、仲介のほかに買取にも対応しておりますので、お客様のご希望に合わせて不動産売却を進めることが可能です。
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今回は、相続した不動産の売却における相談先、相談費用、手続きの流れについてご紹介しました。
相続した不動産の売却では、スムーズに手続きができるよう無料相談も上手に活用しましょう。
モモホームズでは、無料の相談や査定のみのご依頼も大歓迎です。
埼玉県坂戸市・日高市・東松山市で相続した不動産の売却をご検討中の方は、ぜひお気軽にご連絡ください。